私と彼の1年間
身の不自由。
あの日からまた、病院には毎日のように通い始めた。
これまでも、これからも。
毎日、毎日。
そんなある日。
彼にお見舞いで持ってきた花を花瓶に移し、彼に渡した時。
私は彼に背を向ける状態だった。
すると突然後ろで花瓶が割れる音がした。
私の足に水が飛んできた。
驚いて彼を見ると、彼は私以上に驚いていた。
私はすぐに理解できた。
彼の体の中で、何かが変わりつつある、と。