私と彼の1年間
待ちに待った、当日。
あたしは祐を迎えに行った。
祐の病室に行ったら、すでに準備が整っていた。早いな、祐。
看護士さんが、車いすに祐を座らせていた。
「おはよー!!」
あたしは声をかけた。看護士さんと・・・・
祐に。
そしたら、二人から返事が返ってきた。
「彩!おっはよー。今日は1日よろしくな。」
「彩ちゃん!おはよー。って、あら?私じゃなかったかしら?」
「いえ!二人にしました、あいさつ。」
「あら、そう。間違ってなかったのね、私。」
「はい。」
あたし、この看護士さん大好き。ノリがいいんだよ。
「彩、電車の時間とか大丈夫か?」
「あ!う~・・ん・・・。
余裕をもっていこうか。だからもう行こっ!」
「おぉ。」
「じゃ、お二人さん、いってらっしゃーい!!
くれぐれも気をつけてねー!!」
「「はーい!」」
看護士さんに見送られ、あたしと祐は出発した。