私と彼の1年間
出口を出るとすぐに祐を見つけた。
祐もあたしを見つけた。
スズランを持って涙目のあたしを見て祐は、
「え!?どうしたわけ、彩。」
「祐・・・これを・・・・スズランを祐に贈るね。」
「おぉ・・・サンキュ!!
で、なんで泣いてんの彩。」
「祐はスズランの花言葉知ってる?」
「いや・・・花言葉ってのが何かは知ってるけど・・・・スズランの花言葉はしらねぇな。」
「何だと思う?」
「さぁ?」
あたしは祐をじっと見つめて
「幸福の再来、だよ・・・。」
「幸福の再来・・・・・。」
「祐・・・幸福が再来するように・・・病気が治るように・・・・・・っ!!・・・・祈ろうね・・・っ・・・・・・・!!!!」
耐えられなかった。
泣いてしまった。
祐も涙目だった。
だって・・・
だって・・・