また、明日。


次の授業、古典が始まるのと同時に横山くんは教室に戻った。


私はまだ横山くんの顔を見れないでいる。


だって、どんな顔をすればいいのか分かんない。

動揺しているのは横山くんも同じ様で、先程からチラチラ、教科書も出さず、私の顔を見ている。


そのせいで私も全然授業に集中出来ない。


そんな横山くんをついに先生が注意する。


「何やってんだ、横山。教科書ぐらい出せ」


「またかよ、横山ー」

とクラスメートの男子に茶化され、うるせー、と 言いながら横山くんは教科書を出す。
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