また、明日。


彼女がいなくなってから、明日で一週間が経とうとしている。


しかし、その事実を僕はまだ受け止めきれない。

彼女が死んだなんて、嘘だ。


だって、彼女は僕に「また、明日」と言った。


今週末には水族館へ行く約束だってしていた。


しかし、頭のどこかで、もう彼女が戻ってこない、と分かっている自分がいた。


「嘘だ」

今度は声に出してみる。
その声がどこか芝居じみていて、僕は泣きそうなる。


 違うんだ。

 彼女は死んでなんかいないんだ。


僕は狂ったように、また、自分に言い聞かせるように、嘘だ、嘘だ、と繰り返す。


途中でその声は嗚咽となり、涙が溢れ出した。


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