また、明日。

「え…?」


「お願い。今日だけ、今日だけだから…」


「でも…」


「俺、今日誕生日だろ…?誕生日プレゼント、それでいい。」

「……」

「頼む、穂香。」


必死に頼む横山くん。

覚悟を決め、深呼吸をする。


「…しゅ、修平」



 ――横山 修平 。


それが彼の名前だった。

< 35 / 58 >

この作品をシェア

pagetop