また、明日。


ほとんど無意識だと思う。


私の手は横山くんの形のよい鼻の頭に伸びていた。


つん。


「んん」

横山くんが薄目を開ける。


「…穂香、何やってんの?」


「うわぁあ!!」

見られた!

見られちゃった!


「い、いや、これはね…その…」


「人の鼻の頭触んの、穂香の癖だよな」

と横山くんは笑った。



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