秘密の季節~緋色☆season~


その後本屋の屋根で合流し、
ゾンビ2体を発見した。


「右のゾンビがひと刺し型で、
左のゾンビが普通の」


「なら俺らでやるわ」


「春はこの屋根にいろよ」


2人はそう言うと本屋の裏道に降り立ち、
手の平を目の前のゾンビに向けた。


睦月の手の平から土がぼこぼこでてきたかと思うと、
剣を形成した。


弥生の手の平から水が腕を螺旋状に包み込んだかと思うと、
手の平を軽く押し出すと龍のような形になりながらゾンビに向かって飛びついて行った。

それと同時に睦月はもう1体のゾンビ向かって走り出した。


水は1体のゾンビを螺旋階段を駆け上がるように包み、
開いていた手を握ると水は球体になりゾンビを包み込んだ。


「浄化と共に、神の御加護を」


そう言うと水は消え去り、
ゾンビの姿もそこにはなかった。


残っていたのは魂と崩れ去った土だけ。


魂の前まで行きそれに軽く触れると、
それは弥生の瞳のマークの中へと吸い込まれていった。


睦月の方を見ると、
ゾンビの心臓辺りを一突きにしていた。


「浄化と共に、神の御加護を」


そう言うとゾンビは崩れ去り、
残った魂に触れ回収した。


その後少し歩いて回ってマンションへと帰った。


< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop