ふたつの背中を抱きしめた
スタッフルームには、既に皆が集まっていて
皆の前に向かい合って立っている園長の脇には…柊が、いた。
どういうコトなのか、これから何が起きるのかさっぱり見当も付かず
私はただ目を見張って、集まったスタッフの1番後ろに立った。
私と加古さんが来たのを見届けると園長はにっこり笑って
「全員揃ったわね。」
と頷きながら言った。
…なんなんだろう。
なんで柊が?
私と勤務中に会わせるのを許可するなんてよっぽどのコトが起きたんだろうか。
こないだ会ったときは、柊、別に何も言ってなかったけど。
見当の付かない私は、悪い報せじゃないといいなと心臓をバクバクさせた。