ふたつの背中を抱きしめた

そんな私の様子がおかしいコトに綜司さんはすぐに気が付いた。


「真陽…なんか最近変だよ？何かあった？」


「ねえ綜司さん、綜司さんは私が彼女でいいの？
本当はもっと素敵な女の人が綜司さんには相応しいんじゃないかって…最近ちょっと思うの。」


綜司さんのコトは大好きだけど、綜司さんにはなんの不満も無いけれど


私は不安だった。
自信が、無かった。


だって、綜司さんは格好良くて優しくて仕事も出来てなんでも出来て…あげればキリがないほど魅力でいっぱいなのに。

それに比べて私は本当に平凡で…綜司さんみたいに凄い所なんて１つもない。

どうして私なの？

綜司さんは私の何が良くて付き合ってるの？


心のどこかでずっとひっかかっていた疑問が私を不安にさせていた。