イケメンばっかに囲まれて☆


「……。」

“食堂”と言われて入ったこの部屋は、長すぎるテーブルが置いてあるだけのこれまたどデカイ部屋。


そして、真っ白なお皿にちょこんと乗った料理。
フルコース…。

どこの高級フレンチよ…。

「あ、あの。私、マナーとか知らなくて…。」

引きつりながらも隣の七瀬さんに助けを求めるけど、


「大丈夫よ。一緒に食べるのはこの5人なんだし。おいしいわよ?」

「だけど…」

「あー、お前庶民だっけ。まあ頑張れよ〜」

後ろから聞こえてきた声。

「うるさい…!」

もう…!

振り返らなくてもわかる。
こんな嫌味を言うのはあいつ。

トシだ。


ケイ「トシ。女の子になんてこと言うんだよ。気にすることないよ。気楽にね。」


ケイくんのこの微笑みはどんな女の子でも照れてしまうと思う。

「ケイくん…!うん!」


私はケイくんの微笑みに落ち着かされ、テーブルに座り夕食を済ませた。

正直緊張で味がわからなかったけど、そのうち慣れるよと、そうまくんが言ってくれた。

驚いたのは5人みんな、すっごく食べ方が綺麗だと言うこと。

私も頑張らなくちゃ…!
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