イケメンばっかに囲まれて☆
「まぁ、ようこそ。可愛いお嬢さんね。」
おばさんというよりは、マダムのような美しさ。
「こっちへどうぞ」と優しく微笑まれ、私は七瀬さんについていった。
「まずはこの学園の説明からした方がいいかしら?」
これまた広いリビングに通され、この部屋の広さに引けを取らない大きなソファに座らされた。
初等部からあるこの学校。
高等部からの編入はまれらしく、今年度は私しかいないらしいとお母さんが言っていた。
だから入学説明会というものはなく、お母さんが先生と話しているのを横で流していたくらい。
私はこの学校に関してほとんどなにも知らない。
「お願いします。」
おずおずとこたえる私。
なんだか緊張してしまう。
「じゃあ、まずはランクのことかな。」
「ランク?」
「そう。この学園は、全部ランクで分けられるの。」
七瀬さんの説明によると、
下のランクから
海 (かい)
↓
空 (くう)
↓
天 (てん)
らしい。