お姫様のオオカミ
「お前、いい匂いだな」

「ひゃんっ」

首筋から玲央の息がかかる。
思わず変な声が出る。

「ふっ…かわいいな」

離してくれるって言ったのに離してくれない。
私の心臓はこれ以上もたないよ…

「れっ玲央…あの…」

「しょうがねぇな」

仕方ないみたいな感じで離してくれた。
ちょっとだけドキドキから解放された。

「腹減ったな。食うか」

「あっはい」

ドキドキしたまんま、昼食をとった。
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