お姫様のオオカミ
「…ほんとずりぃよな」
玲央は何かを呟いていた。
そして小さくため息をついて、顔を覆っていた手を外す。
体調は悪くないみたい。
よかった…
「あの、他には…?」
聞きたいこと、いっぱいあるって言ってたから。
どんなことを聞かれるんだろう…
不安と淡い期待に鼓動が加速し始める。
「あぁ…あ。なんで席替えしてんの?」
「え?あ…それは、玲央に学校来てもらいたくて…」
私と席が離れたら学校に来てもらえるんじゃないかって思ってたから…
結局のところ無意味だったけどね。
「俺?」
「私から離れたら来やすいのかなぁって…」
「そうだったんだ」
「はい…」
納得してもらえたようだ。
「あともう一つあるんだけど」
「はい、いいですよ」
「俺の髪、黒い方がいい?」
「…え?」
最後の質問に拍子抜けしてしまう。
今までのと全く関連性がない。
玲央は何かを呟いていた。
そして小さくため息をついて、顔を覆っていた手を外す。
体調は悪くないみたい。
よかった…
「あの、他には…?」
聞きたいこと、いっぱいあるって言ってたから。
どんなことを聞かれるんだろう…
不安と淡い期待に鼓動が加速し始める。
「あぁ…あ。なんで席替えしてんの?」
「え?あ…それは、玲央に学校来てもらいたくて…」
私と席が離れたら学校に来てもらえるんじゃないかって思ってたから…
結局のところ無意味だったけどね。
「俺?」
「私から離れたら来やすいのかなぁって…」
「そうだったんだ」
「はい…」
納得してもらえたようだ。
「あともう一つあるんだけど」
「はい、いいですよ」
「俺の髪、黒い方がいい?」
「…え?」
最後の質問に拍子抜けしてしまう。
今までのと全く関連性がない。