お姫様のオオカミ
「ほら、金髪だと色んな奴にビビられるっつーか、ケンカとかも売られやすいっつーか…」

玲央なりに私を気遣ってくれてるのかもしれない。
そう思ったら自然と笑顔になる。

「何笑ってんだよ」

「すみませんっ…私は、どんな色でもどんな髪型でもいいですよ。その全部が玲央なんですから。私は好きですよ、金髪の玲央。夕日に染まった時がすごくきれいなんで」

「そっそうか…ならいいけど…」

玲央は目線を外したまま答えた。
もしかして、照れたのかな?

「ふふっ…」

「わっ笑うなっ」

「すみません」

玲央がなんだかかわいく感じた。
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