伝えたくて、君に。

あの日から

あいつと屋上で会ってから、あたし変。

何でだろう?

あいつといるとあたしがあたしじゃないみたい。

もうわけわかんない…。

「ちっひ、どした?」

「美羽…。」

滝本美羽。

あたしの親友。

「何があったの?」

「ん、あのね?」

これまでのあたしと泰成のことを話した。

屋上で会ったこと。

屋上で歌ってること。

最後まで話し切ると。

「あの声、ちっひだったんだ。どっかで聞いたことあると思った。」

「まぁね。」

「楽しそうに歌ってるよね~。」

「そう?」

「うん!今度、カラオケ行こうね。」

「いいよ~。」

「で、泰成のことだけどさ、ちっひに気があるんじゃない?」

「はぁ?ないない!」

「そうかなぁ?うちにはそんな感じするけどなー。」

「ないって。」

「まぁいっか。でさ?」

「うん。」

まさか、あたしのほうが好きになるなんて、思ってもなかった。
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