正体不明の地味女
夏休み!海だ!泊まりだ!再会だ!?
私が『氷龍』の姫になって数ヶ月たった。
今はもう、夏休みに入りました。
「ねぇーねぇー、海行こー、海ぃ〜」
「海、海、海、海、海」
「…………暑い」
今、私は倉庫にいます。とりあえず…五月蝿いです。
「あ、いいですね、海」
っと言いながら私に冷たい麦茶を渡してくれる、小太郎君。
「ありがとう、小太郎君」
私が微笑むと小太郎君は頬を真っ赤にして俯いた。
「小太郎君?顔真っ赤だけど大丈夫?熱中症?」
私は心配して身体をちかずけて手の平で小太郎のでこを計ると……。
「あ、ぁ、うぇ?」
ボンップシュゥーとともに素早く離れて
「し、し、失礼しました!!」
っといって出ていってしまった。
「……解せないんだけど。」
「わかりませんね…。」
「…わかんなーい。」
「なんでだろー…。」
「解せねぇー。」
何故か皆さん不機嫌な様子…わたしなにかしたのかな?
「どうしたんですか?」
「なーんで、小太郎には名前で俺達は名字なのぉー?」
あぁ、そういうことか…。
「なんででしょう?」
なんでなのかは自分が1番わかってる。多分私は意地を張っているだけ…でも、もういーや…何かこの人達と一緒にいたら落ち着く……
「……まぁ、気が向いたら名前で呼べば?」
「ありがとう、豹」
「…………////反則」
「豹だけずるいぞー」