マフィアのボス⇔地味子!?
「ただいま」
あたしが降りたのは
高層ビルの地下。
ここは仕事場で
ホントの家は別にあるんだけど、最近は仕事ばっかりでホントの家にはあまり帰ってない…
あたしの家は
ホテルの経営とかをやってる企業家。まぁ財閥…みたいな感じ。
でも、それは表面で…
裏は日本最強を誇る極道一家
「黒崎家」
…日本のマフィアとも言われてる。
まぁ、極道やマフィアっていってもうちは任侠道だ。
犯罪は犯さない。
「夏弥!」
「おお!翼ー」
「帰ってくんのおせぇよ!!心配しただろ!?」
「ご…ごめん…」
パシッ――――
「おい翼、敬語つかえアホ」
要が翼の頭を叩いた。
「いってぇー!要さんひどい!!」
「お前が悪い」
「そうだぞ、翼」
「アホ翼だから仕方ない」
「なんだよ!!みんなそろって!!ってか、輝!アホ翼ってなんだ!!」
「アホだから」
「くそ~…バカにしやがって!」
「まぁまぁ(笑)」
あたしは二人を宥めた。
翼というのは、
うちの幹部の1人で
一番若い18歳。
感情をすぐ顔にだすから、なに考えてるかすぐわかる。
アホ翼と言ったのは
輝も同じく幹部の1人で、
クールで口数は少ないけど
すごく優しいくていい人。
「夏弥、今日はいつもより遅かったな。どうした?」
大和が心配そうにあたしの顔を覗いた。
「うん、まぁいろいろと…」
「大丈夫か?」
「うん!大丈夫」
大和は幹部の中で一番年上。
みんなの兄貴的存在で凄い頼りになる存在。
…なんか知らないけど
うちの幹部はみんな容姿端麗。
なんでだ?
父さんが決めてるんだよね…
まさか、父さん…あっち系!?
「夏弥、そろそろ部屋に」
要がエレベーターの前に立っていた。
「あ、うん」
あたしはエレベーターに乗って自分の部屋に向かった。