好きだよ
ガヤガヤ・・


HRが終わりみんな動き出した。


「おい孝弘ーー!何普通に遅刻してんだよー!?」

「良いじゃねーかよ。別に。」


林 光輝 ハヤシ コウキ


俺の高校生活でできた一番のダチ。

クラスのムードメーカーで割と顔は格好いい。

結構告白もされているらしい。

それに部活はバスケ部だからなおさらモテる。


別に羨ましくはない。


俺は真由にだけ格好いいと思われれば良いから。

まぁ無理だろうけど。


「ってかさぁお前今日合コンしねぇ?」

「はぁっ!?俺無理だから」


合コンかぁ。


正直憧れはある。

俺だって・・高校生だし?

でもやっぱ真由が好きだし。

例え叶わぬ恋だとしても好きなもんは好きだから。


「合コンやろうよー!真由さん以外の女の子にも興味持とうよっ」

「んー・・。」


光輝は俺が真由のことを好きなのを知っている。

なんとなく光輝になら教えても良いかなと思ったから。
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