好きだよ
あーもう静まれよっこの心臓・・!

収まるどころかさらに加速するばかり。


「あっまゆからメールでもう着いたって。私迎え行ってくるねー!」


目の前の子はまた席を外して部屋を出た。


「そろそろ来るって♪どんな人だろうね?」

「・・うん・」


光輝は俺に笑顔で聞いてきた。

でもそんなのに答えられるほどのゆとりが無い。


もう来るってーの!

どうすんだよ!?

てか真由だったら俺どーすんだ?

そのまま知らない振りして合コン?

あーそろそろ来るって!


もう頭も何もかもがやばくなったこの時。



―ガチャン・・


扉の開く音がした。


俺は俯いていた顔を扉の方へと顔を上げる。


「ここだよーまゆ!」


目の前の子が先に部屋に入ってきた。


全てがスローモーションで流れた。


鼓動はさらに加速する。


――・・・。







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