好きだよ
しばらく続く沈黙の後、


口を開いたのはまた菊池さん。


俺は何言ったら良いのか分からねぇんだもん・・。


「気持ち伝えたかったの。もう終わりにしようと思ったし。」


俺は黙って聞くことにした。


きっと菊池さんは泣くの我慢して言ってるんだと思う。


「でもそんなの嘘。もしかしたら振り向いてくれるかもしれないって0.1%に掛けたの。
でも・・0.1%じゃ無理だったみたい。あっさり振られちゃった。
“やっぱ繭とは幼馴染として仲良くしていきたい”って。」


「・・・・。」


俺は何も言えなかった。


俺の未来を告げられてるようで――・・・。


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