好きだよ
もうこの際無視。


真由と話したいけど見知らぬ人から注目されるのはさすがに・・ちょっとな・・。


とりあえずこのスピードで行けば大丈夫だろう。


ま、遅刻はするだろうけどそれは怒る真由のせい。

俺は関係ないよな・・?


学校の自転車置き場まで来ると俺らの事を待ってたらしく・・

タイミング良くチャイムが鳴った。


でも敷地内には居るんだから遅刻じゃ無いよな?

ぎりぎりセーフ・・?


「もうっ孝弘遅刻しちゃったじゃんよー!!どうやって教室入れば良いのー?」


真由は今までの人生で遅刻無し。


俺みたいな遅刻常連者になると教室なんて簡単に入れる。


普通にな。


「いや遅刻じゃねーだろ・?一応敷地内に居るし」

「な訳ないでしょー?教室はいんなきゃダメなのっ。はぁぁ・・」


カチャン

自転車の鍵を閉めて俺と真由は教室へと向かう。


俺は2号棟

真由は1号棟


学年が違うから当然教室も違う。


こんなことでもちょっと気にする。


―俺と真由は幼なじみから近づけない―


そんな気がして。

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