好きだよ
「じゃぁね孝弘。」


1号棟までくると真由は俺に手を振ってきた。


「おう・・じゃな」


ちょっと素っ気なく言って1号棟から逃げてきた。


可愛すぎだろ・・真由


照れてるのを気づかれたくなくて逃げたんだ。


ま、気づくとは思えないけどな・・。


いつも通りゆっくり階段を上り教室の後ろのドアを開けた。


「先生ゴメンっ遅れちゃったぁ!!」


クラスメイトは俺を見ながらクスクス笑う。

もうそんなのには慣れてしまったから気にならい。


「ったく孝弘は・・。今日で何回目だよ?」

「18回ですよ先生」


俺らの担任はまだ22歳。

あんま年離れてないせいか結構みんなに親しまれてる。

だから俺も普通に教室に入ってこれる。


先生と軽くふざけた後窓側の一番後ろの俺の席に着いた。
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