そんな彼女に惹かれて・・・。
その様子に気がついた隼人は・・・。

「愛海ちゃんだよね?俺、隼人です。宜しくな!」

笑うと更に細目の笑顔満開の彼。

そんな彼の様子に少し癒された愛海。

「あたしは、愛海です。改めて宜しくね。」

直樹もどこかで愛海を気にしていた。

お互い相思相愛?かどうかは別として、素直になるにはまだ時間が掛かりそうです・・・。

何だかんだ言いながらスムーズに飲み会が進む中、愛海のお酒のピッチがかなり進んでいた。

彼女も自分で分かっていたけど止めることが出来なかったらしく、隼人が愛海を止めていた。

「愛海ちゃん、飲みすぎてない?もうその辺にした方がいいよ・・。」

「だーいじょうぶ。そんなに飲んでないから。」

なんて言う愛海。かれかれカクテル5杯位飲んでるし・・。

「愛海、ちょっと席外そうか?」

「え?あ、うん・・・。」

由梨は、愛海をトイレに連れ出した。

「大丈夫?もうあの辺で止めときなよ。」

「平気だよ。由梨も松田君と楽しく飲んでるなら良いじゃない?あたしは隼人君と楽しくしてるし。」

「まあね・・。・・・そんな事言うとあたし、松田君と付き合うよ?良いの?」

「え?・・・由梨?」

突然の発言に驚きを隠せない愛海。

「だってさ、別に断る必要ないし、愛海がいちいちそんな事で自棄酒してるのがおかしくてさ。」

「何、それ、どういう意味?」

「だから、好きなら好きって言えば?さっきから彼の事きになるくせにチラチラ様子見られるのが正直うざいわけ!!」

「し、仕方ないでしょ?あたしにもそれなりの事情があるんだから・・・。由梨こそ何?クールな振りしてホントは恋愛するの怖がってる

だけでしょ?
それこそ情けないよ!!」

「余計なお世話だよ!!」

「あたし、別に松田君好きでも何でもないから。
好きなら由梨が付き合えば?」

「そう・・。分かった。ならそうする。絶対邪魔しないでよ?もし邪魔したら愛海と隼人君の仲壊すよ。」

「そんな事させないから!!ていうか今日の由梨酷いよ、見損なった。」

「お互い様、自棄酒してる愛海のがみっともないよ。」

由梨は、愛海にそう言いながら皆の所に戻った。
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