そんな彼女に惹かれて・・・。
バタン・・・。

トイレのドアが冷たく閉まり1人取り残された愛海。

愛海にとって由梨は玲奈と同じ位頼れる存在だった。

まさかこんな結果になるとは・・・。


皆の所に戻った由梨は・・・。

「あれ、愛海ちゃんは?」

「あ、今来るよ。もう、大丈夫だって。」

「そっか・・・。あまり遅いから心配したよ。」

「ごめんね・・。あのさ、悪いんだけど、あたし、明日家の用事があって朝が早いんだ。先に帰らせてもらって良いかな?」

「あれ?もう帰るの?」

「うん、ごめんね。後は愛海の事宜しくね。」

「え?あ、うん、良いけど・・・。」

「1人で大丈夫?」

「うん。・・・ちょっと1人になりたいから。」

「え?」

「ううん、何でもない。あ、じゃあこれ今日の分ね。じゃあお先に・・・。」

「「気をつけてねー・・・。」」


「何だか由梨ちゃん元気なかったなあ。」

「そう言えばそうかも・・・。愛海と何かあったのかな。」

「隼人、愛海ちゃん頼むよ。俺、ちょっと由梨ちゃん見てくる」

直樹は上着とカバンを持ち出して、店を後にした。

いつの間にか合コンと言うものが終わりに近い状態だった。
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