そんな彼女に惹かれて・・・。
だから、小さい頃は、よく一緒に遊んでた記憶があるのです。だから、涼介は、由梨の事が心配になるのです・・・。(可愛いなあ・・・。)

「まあ・・さ、内容はどうれあれ愛海と仲良くしてやれよ?あいつも悩んでるみたいだからさ・・。」

「それはあたしも同じ・・・。ただ、今は無理。」

「何で?好きな奴の取り合いか?」

「取り合いって・・・。何か、今、自分を素直に出せないの。」

「由梨が?」

「うん・・・。愛海を見てると、明るくて素直で分かりやすくて、そういう可愛い部分をあたしは出せないでいるの。人のもどかしい態度見てイラついて喧嘩して、八つ当たり・・。最低だよね。
肝心な好きな人の前では、他人行儀だし・・・。」

「そっか・・・。好きな人、いるのか?」

「昔ね・・・。今は、いない。いたとしてももう無理だけど・・・。」

「何で?好きなら気持ち言えば良いのに?」

「そんな簡単じゃないの・・・。」

「そっか・・。ごめんな。」

「良いよ、涼介なりに心配してくれて嬉しいし。」

「し、心配なんかしてねーよ!!(///)」

「涼介のそういうとこ良いよね、素直で・・。
あたしも素直になりたい・・・。」

「由梨・・・。」

彼女の言った一言が涼介の胸を突き刺した。

どこか寂しそうな表情をしていた。

そんな彼女を涼介は、見守る事しか出来なかった・・。
< 23 / 47 >

この作品をシェア

pagetop