そんな彼女に惹かれて・・・。
その頃、愛海と隼人は・・・・。

楽しく食事して2人仲良くカラオケに行った帰り道・・。春の夜空を眺めながら歩いていた2人。

「あー!楽しかった!!隼人君歌上手いね。あれ、誰だっけ?チューブの、風に・・・。」

「ああ、あれ?『風に揺れるTomorrow』だよ。何気にお気に入りなんだ。」

「へー・・。あ!分かった。元カノへの歌とか?(笑)」

「え?・・ち、違うよー!!やだなあ愛海ちゃんてばー(笑)」

一瞬、隼人の動きが止まった・・・。

やっぱりそうなんだ・・・。

そりゃそうだよね、過去に彼女くらいいても可笑しくないし・・・。

比べてあたしは、彼氏さえもまともに作れなかったのに・・・。

いのっちが羨ましい・・・・。

隼人君の彼女だった人は、幸せだったんだなあ・・。

「・・・良いなあ・・・。」

「愛海ちゃん?」

「・・・そうでもないよ?色々あったんだよ・・。」

「隼人君・・・。」

彼の寂しい顔を見た愛海。

すると・・・。

愛海は、隼人の手を引っ張り走り出した。

「ちょっ・・。愛海ちゃん?どうしたんだよ?」

「公園行こう!!公園行って沢山遊ぼう?」

「え?今から?」

「うん。思い切り遊んでパワー復活させてあげる!愛海に任せて!!」

そんな真実を見て驚いた隼人。

「よーし!!行くか!!」

笑顔でOKの隼人。

「うん!!」

何だか分からない、この気持ち・・・。

愛海の中では、今だけ隼人の傍にいたくて、そして何か勇気づけてあげたかった。

ホントただ、それだけの気持ちだった・・。
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