そんな彼女に惹かれて・・・。
そして、ロフトに着いた2人。

何気に色々な物が売っていて、愛海が探してたのは、しゃもじだった。

「何買うの?」

「うーん、今探してるとこ。」

「だから、何探してるの?」

「良いの。直樹は、他の所見てて。」

「何で、俺が居るとやばいの?」

「いや、そういうわけじゃないけどさ・・・。」

「分かった、他見てるから終わったら声掛けてくれよ。」

「うん。分かった・・。」

直樹は、他のフロアへ移動していた。

愛海としては、直樹と一緒に居たかったけど、何だか緊張して駄目だった。

とりあえず、愛海は、カゴの中に色々な雑貨を入れてウロウロと歩いていた。

「えーと、しゃもじ、しゃもじ・・・。あ!あった!!」

愛海がしゃもじを取ろうとしたら誰かの手が重なった。

ん?

誰、この手・・・。

横を見ると直樹が居た。

「あれ?直樹・・・。何で・・。」

「何でって俺もしゃもじ買うの。」

「うえー!!マジで?これラス1だよ?あたしがここに来たのしゃもじ買うためなの。直樹は、他で勝ってよ~・・。」

「バカ言うなよ(笑)俺もしゃもじが必要なわけ。ていうか店員に在庫あるか聞いてみろよ。あるなら良いだろ?」

「うーん、まあそうだけど・・・。すみませーん、このしゃもじ在庫ありますか?」

「あ、これですね。今見てきますのでお待ち頂けますか?」

店員は、2人の間を抜けながら裏に入った。

30分後・・・。

「お客様、すみません、そちらのしゃもじは、1つのみです・・。あとは、ご注文になりますね。」

「えー・・。ホントですか?注文だとどの位ですか?」

「そうですね、入荷するのがまだ未定なんで何とも言えませんが、他の店舗から取り寄せしても10日はかかりますかね・・・。」

「10日・・?分かりました・・・。」

「すみません・・・。」

店員は、愛海と直樹の前から去った。

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