そんな彼女に惹かれて・・・。
直樹は、愛海の告白に戸惑い、由梨は、隼人の付き合いに迷ってる。
お互いそろそろはっきりしないといけない時が来たのかもしれない・・・。
まずは、由梨は、直樹を呼び出して、隼人の事を話し始めた。
「直樹君、ちょっと話があるんだけど・・・。」
「由梨ちゃん、俺もなんだ・・。」
「そう、じゃ、ご飯食べながら話そうか。」
「ああ。」
由梨と直樹は、近くの飲み屋に入りながら、いつもと違った雰囲気を漂わせていた2人。
その頃、隼人も愛海と近くの公園で話していた。
お互いどんな結果が出るとも知らないままに・・。
まずは、由梨と直樹ペア・・・。
飲みと言うよりいつもよりかしんみりになりはじめていた。
「話ってもしかして直樹の事?」
「直樹君!・・・気づいてたの?」
「ああ。何となくね・・・。」
「そっか・・。ごめんね、ホントに・・・。」
「いや、俺もさ実は、愛海から告白されて、まだ迷ってるんだ。」
「そうなんだ・・・。ホントのとこはどうなの?愛海の事好きなの?」
「・・・そうだな、好きかもな。上手く言えないけど、あいつが俺に対して何があっても真っ直ぐに飛び込んでくる姿に少し逃げてた。だから、由梨ちゃんと付き合うみたいな感じになったけど、実際、俺、逃げてた・・・。それさ、このまえの日曜に、愛海から告白されて色々考えてたんだ。
俺が逃げてる間にあいつは、俺より先に成長してたんだって・・。」
「もう、出逢った時から好きだったんだよ、直樹君も愛海の事が・・・。」
「由梨ちゃん・・・。」
「何かさ、お互い不器用だよね(笑)いくら遠回りしても自分の気持ちには、嘘つけないしね。」
「そうだな・・・。」
「お互い正直に打ち明けよう。それが一番良い方法だよ。・・・あたしももう一度素直になりたいから・・さ。」
「ああ、そうだな。由梨ちゃん、ありがとう。」
「あたしの方こそ、ありがとう。上手く付き合えなくてごめんね・・・。」
「そんな事ないよ。おかげで大事な事に気がついたからさ・・・。」
「そうだね!」
直樹と由梨は、御互いのホントの気持ちを確認して、店を後にし、2人は大切な人の元へと走って行った。