そんな彼女に惹かれて・・・。
その頃、愛海も隼人と話していた。

お互いいつになく緊張しているのが良く分かる。

でも、話さないとこの先には、進めないからだ。

「あのね、隼人君、あたしね・・・。」

「愛海ちゃん!ごめん!俺、忘れられない子がいるんだ!!」

「え?・・・ああ、玲奈から聞いた。由梨でしょ?」

「愛海ちゃん・・・。」

「昨日偶然玲奈が話してくれた。何となく好きな人はいるなと感じていたよ。由梨だと言うのも薄々感じていた。
あたしもね、好きな人いる。・・・最初の印象はよくなかったけど、やっぱり凄い好きな自分がいる。
だから、隼人君とは、付き合えない・・。遊びでも。ホントにごめんね・・・。」

「だよね。愛海ちゃんは、直樹が好きだしね。」

「うん、そうかも・・・。」

「かもじゃなくてそうだよ(笑)」

「そっか・・・。(笑)」

「じゃあ、お互い元の居場所に戻ろうか。」

「そうだね。・・・こんなあたしに付き合ってくれてありがとう。あたし、もっと前向きに行きたいからお互い頑張ろうね。」

「ああ、そうだな。」

愛海は、隼人と握手をして店を後にした。

お互い別々に歩き出して愛海は、直樹の元へ。

隼人は、由梨の元へ向かった・・・。
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