そんな彼女に惹かれて・・・。
すると・・・。

由梨は、隼人に連絡しようと携帯のメモリを見ていたその時だった・・・。

♪~♪♪~・・・。

「はい。」

「由梨、俺。今どこにいるの?」

「隼人?どこって、代官山だけど・・・。」

「俺も今代官山。もしかして、ピンクの服着てる?」

「え?うん。てか何で知ってるの?隼人どこにいるの?」

「後ろ見て。」

「え?後ろ?」

携帯を片手に後ろを振り向くと隼人が立っていた。

「隼人!!どうしたの・・・。」

「今、愛海ちゃんと会ってたけど、俺、ちゃんと終わらしてきた。俺、由梨に会いたかったから。
この前の返事聞かせてくれないか?」

「あたしもさっきまで直樹君と終わらせてきた。お互い良い方に進もうって決めた。
あたし気が付いたら隼人に連絡したくてすぐ携帯見ていた。そしたら掛かって来たから・・・。
・・・素直になれなくてごめんね。もう一度快彦と一緒にいたい。
あの時のあたしに戻りたい。・・・隼人のそばに居たいです。・・・良いかな?」

「良いよ!俺、めちゃ嬉しいよ!!」

隼人は、喜びながら由梨を抱きしめた。

「隼人、み、皆見てるよ!!」

「いーの!皆見せ付けてやるの!(笑)」

「そっか・・・。そうだよね(笑)」

由梨は、快彦の背中に手を回しもう一度彼の温もりを確かめていた。

この温もりが欲しくて遠回りしていた2人。

新たな道を築いていけそうです。
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