恋愛リミテッド
001
出会い
「 結花ちゃん!今日の放課後って空いてる? 」
親友の亜矢ちゃんがスクールバッグを片手に私の席へとやって来る。
「 はい、空いてますよ 」
「 悪いんだけど、買い物付き合ってくれない? 」
彼氏がもうすぐ誕生日なんだよねー、と言葉を続ける。
亜矢ちゃんは私の前の席に座り、
「 お願いします! 」
片目を瞑って両手を合わせた。
もちろん私は断ることなんてせず。
「 付き合いますよ 」
笑顔でそう答える。
「 ありがとう!やっぱこうゆうのは親友の結花ちゃんにしか頼めないんだよね 」
言いつつ亜矢ちゃんが席を立つ。
私もそれを見て立ち上がり、スクールバッグを手に取った。
「 私も頼ってくれて嬉しいです 」
亜矢ちゃんが可愛らしい笑顔でにっこり笑う。
この笑顔、いつみても可愛いです・・・。
「 じゃあ行こー 」
二人で一緒に教室を出て、長い廊下をひたすら歩く。
突き当りまで来たら今度は階段を降りる。
降りたらすぐに、靴箱がある。
「 駅前に良い感じの雑貨屋さん見つけたから、そこ行きたいんだけど 」
靴を取り出しながら亜矢ちゃんが呟く。
「 駅前の雑貨屋さん、この前車で通りかかりました。女の子たちがたくさん入って行ってましたよ 」