【短】180度のラブバトルⅠ -性格編-
全く……余計な時間くっちゃったじゃないの………


本来ならもうこの教科の予習終わってたのに…もう……


眉間にシワを寄せ、黙々とノートに文字を書いてゆく私。


しかし赤間がまだ私の目の前にいる気配がするので、思い切って顔を上げた。


「もう赤間君!!いつまで―――「好きだよ」」


――――…え?


「オレ、藍枝さんの事好きだよ。本っ当に本気。本気以外の何物でも無い位……ね」


赤間は私のアゴを右手の親指と人差し指で挟み、再び自分の顔を近づける。


次の瞬間、オデコに暖かいものが触れた。


「………ハイ……?」
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