君に会える、木曜15時30分
学食に来ると、いつも以上に混んでいた。
酔いそうなくらいに。
理由は、0のつく日はおかず1品おまけされるからだろう。
今日は6月10日だから。
席が混み合っていて、なかなか空いている席がない。
カレーがいいかなと思いつつも、混んでいてカレーの場所までいくのも一苦労。
すぐ近くにある蕎麦でいいや。丁度空いてる。
「あきさん!冷たいお蕎麦ください!あと、おかず何ある?」
あきさんとは、学食のおばさん。
この学校では名前で呼ぶ人が多い。
「はいよ~!奏太くんにね、唐揚げ食べて欲しいんだけど、人気で時間かかっちゃうのよ!すぐ用意できるの、きんぴらごぼうか、冷奴しかないわ~!」
と言う、あきさん。
「あきさんの、きんぴら好きだよ!もらってくね!ありがとう!はい、250円」
「あれまぁ、可愛いね~!冷奴も持って行って!」
「ほんと?!ありがとう、嬉しい。いただきます」
あきさんから、蕎麦とおかずをもらい、席を探す。
「奏太ー!今からご飯?ここ、いいよ今行くから!」
「サンキュー!助かる。」
席を探してる俺が目に入ったのか、席を立つと言ってくれた中島と友達がいて、運よく座ることが出来た。