冥界のエトランゼ


「美柚に触るんじゃねぇっ!」


陽向はすごい剣幕で日陰に迫る


私の腕をグイッと自分の元に引き寄せた


「久しぶりの再会やのに、そんな顔せんでもえーやん?」


「ふざげな、大天使を殺した罪の重みがわかんねーのか?!」


いつもの冷静な陽向ではなかった


「俺が殺した事になってるんや…?」


日陰の瞳に哀しみが隠れている

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