冥界のエトランゼ


「美柚は信じてくれるん?」


日陰は、ぱっと顔を上げた


その瞳に、嘘はないと私は信じてる


「うん!日陰の目を見たらわかるよ」


「美柚~」


そう言って、ぎゅっと私を抱き締めた


「だから、抱き着くんじゃねぇ!」


陽向はまた私を自分の元に引き寄せた


「なんや陽向、妬いてんのか」


日陰は楽しそうにニヤニヤ笑う


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