冥界のエトランゼ


「俺らは生きる道さえも選ぶ権利はない。死ぬことだって出来ない」


そこはまるで生きた牢獄


そんな中で長い年月を生きてきたんだ


ずっと寂しかったでしょう?


ふと近くの木を見ると、静かに眠る蝉の姿があった


いつしか土に帰って、来世でまたこの地球へと還って来る


でも陽向や日陰達は…


ずっと辛い思いをしなければならないの?



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