冥界のエトランゼ


「あの時、否定したってみんな茶化されて終わるだけだろ」


確かにあのクラスの感じ的には、陽向がいくら否定したって無駄だったろうな


そんなことを考えていると、陽向は私の手をぎゅっと握った


「それに、他の奴にどう思われたってどうでもいい」


真剣な眼差しで私を見つめる


「ど…どうして…」


「美柚にだけは誤解されたくない」


どうしてそんな悲しい顔をするの?


どうしてそんなに必死なの?


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