冥界のエトランゼ


「このままキスしたい勢いやわ」


「っっ!!!」


「あはは、冗談や」


そうして、私を解放してくれた


「じゃあまた遊ぼーな!美柚」


そう言い残し、パッと日陰の姿が消えた


ふと時計に目をやると、遅刻するかしないかの際どい時刻なことに気付いた


「やっばい、遅刻!」


私は学校まで全速力で走った


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