冥界のエトランゼ


「日陰より先に俺が聞きたかったな」


その切なげな表情に、私の胸がきゅんと大きく高鳴った


「ご、ごめんね」


なんだかわからないけど謝ってしまう私


そんな私達に我慢の限界がきたのか、空野さんがズカズカ私に近寄った


「日陰もここにいるのかしら?」


「う、うん」


すると空野さんは怪しく笑った


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