恋 の 欠 片


私のモヤモヤは由菜と話していても朝読書をしていても一向に治らなかった。

もう、学活の時間が来ちゃったじゃない!!

ハル、何委員に入るのかな。

「はーいじゃ、皆さんお待ちかねの委員会決め!じゃーまずは学級委員から・・・」 

担任の中西先生はちゃっちゃと委員を決めていった。

図書委員と国際委員は立候補が多くて大変そうだった。

由菜は英語が好きなので国際委員に立候補していたけど、あともう一歩のところで負けてしまった。

あーあ。

由菜、かなり落ち込んでる。

そしてハルはどの委員会にも立候補していなかった。

残るは文化祭委員と球技委員だけ。

うーん。

緊張!!

「さて、次は文化祭委員です!誰かいませんかー」

待ってました!とばかりに私は手を挙げた。

・・・あれれ。私だけ??

男子はいないのか。。。


「はい、花沢さんと平崎さんに決まりね!」

え。嘘。

ハル・・・?

今、ハルがどんな顔をしてるか見たいけど私の席の後ろだからとてもじゃないけど振りかえれなかった。

そうか。

ハルと一緒か。

なんか、安心した。
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