恋 の 欠 片
「さよーならー」
ホームルームが終わり、下校時刻になった。
さあ、由菜と思いっきりはしゃごう。
ハルなんて忘れよう!
とか。
何ムキになってんだ私。
由菜が「先に校庭に行ってて」と言ったので校庭の隅の方で待つことにした。
由菜、何してるんだろう。
早く来ないかな。
隅の壁にもたれようとしたら誰かとぶつかった。
「あっ、ごめんなさ・・・ハル!」
あー何か分かんないけどぱっと顔が明るくなってしまった。
しかも、ニヤケが止まらない!
「お・・・おう」
とりあえず、話を弾ませようか。
「委員会頑張ろーねっ」
と言って笑って見せた。
すると、ハルに笑顔が感染した!
笑顔可愛すぎだろっ。
「文化祭革命しちゃおうぜ」
「うん!」
ハルが笑ってくれて良かったな。
私の頭の中のハルと同じ笑顔だった。