恋 の 欠 片
誰にしようかな・・・
とあたりを見渡してみる。
あっ、あの気が弱そうなあの子にしとこうかな。
でも、かわいいあの子でもいいかも・・・
おっ。
前に身長180センチ近くある男の子が居るぞぉっ。
あの男の子に決定☆
早速、肩を叩いてみる。
肩までの距離が高すぎてぎりぎりだったけど。
「すいません」
というと男の子は少し屈んでくれた。
顔が整いすぎてまぶしい!!
つか、超可愛い顔してる。メイクしたら女の子よりも可愛いかもしんない。
「何ですかー?」
笑顔で聞いてきた。
ヤバい。
笑ったときにできる右の頬のえくぼが超可愛いー!!
「かわいー・・・」
「何が?」
感動しすぎて口に出てしまった!!
恥ずっ。
「じゃなくてっ。私、小さくてクラスの割り振り表が見えないので見て来てもらえませんか?名前は花沢ひなたって言います」
すると男の子は、
「俺と同じクラスだよ。」
と言った。
「何で分かるの?」