ようこそ片思い恋愛相談所へ!
「み、瑞季さんはまだお仕事ですか?」

「ああ、ちょっと行き詰まって。それでアンタの声でも聞こうかと思って」

「…………………」

「何で黙るかな。普通は『私も…』とか何とか言うだろ。まぁオレの小説ならそんなベタな事はいわせないけどさ」

「はい…すいません。あの瑞季さんの小説ならこの場合何て言うんですか?」

ちょっと気になって聞いてみた

「そうだな…」

少し考える瑞季さん

「きっと…、『本当は直に私の声を聞きたい癖に』とかかな」

「うわぁーそれめちゃいいですね。そんなカッコいい事言ってみたいなぁ」

「じゃ言えば。ほら」

「えぇ!?む、無理ですよ。恥ずかしいです」

「オレの小説は恥ずかしいのか?」

「ち、違いますって」

「へぇ…アンタ、オレのファンとか言ってたけど本当はそんな風に思ってたんだ」

何か意地悪スイッチ入ってるよね、瑞季さん
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