ようこそ片思い恋愛相談所へ!
その時、書斎のドアが開き瑞季さんとあかりさんが部屋からでてきた

二人とも私たちの様子を見て固まっている

私ももちろん固まっている

ただ一人涼しげな顔の高砂さんが

「顔に睫毛付いていましたよ」

と人差し指に付いた睫毛を見せ何もなかった顔でまたシステム手帳を開きだした

えっ?睫毛?

私、またからかわれたの?

「あ、あ、ありがとうございます」

何とか言葉を発するものの、めちゃ棒読みの私

気まずい雰囲気の中、あかりさんが帰ると

高砂さんは次回作の打ち合わせを瑞季さんと済ませ

そして何事も無かったように会社へと戻った
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