ようこそ片思い恋愛相談所へ!
「えっ?これ…」

「そう、手書きの原稿」

「こ、こんな大切なもの私が読んで良いんですか?」

「ああ、言ったろ。アンタへの気持ちを小説に書くって。それとこの小説だけど神戸瑞季の名前で、高砂さんとこの小説大賞に応募しようと思う」

「ほ、本当に?本名出して良いんですか?」

「構わない。神戸美月とは何も関係ない一人の無名の物書きとして応募する」

「無名の物書き…」

「それでもしオレが大賞を獲ったら…その時はアンタの気持ちを聞かせて欲しい」

「えっ…」

「ゆっくりでいいからちゃんと読んで。応募用はパソコンに入ってるからその原稿はアンタにやる」

「私に?」

「ああ、アンタの為に書いたものだからな」

「瑞季さん…」
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