ようこそ片思い恋愛相談所へ!
「彼は漸く本当に自分の書きたかった小説を書けたと言う事です。そして主人公の男のように全てを捨ててでもあなたを愛したいと思った」

一気に言うと高砂さんは

「私にはそんな真似できません…全てを捨てるなんて。さあ、先生の所へ」

と笑顔で私を二階へと向かわせる

それでもまだ私が躊躇していると

「あなたの心は最初から一つでしょう?自分の気持ちに素直になって、さあ」

そうだ。私の心は動き出したんだ

私は大きく頷くとゆっくりとゆっくりと階段を上がる

階段を上がりきるとドアが一つあった

軽くノックをし恐る恐るドアを開けてみると

だだっ広い部屋にベッドが一つあるだけだった

あれ?瑞季さんどこ?

よく見るとベッドの下の床に大の字になって寝転ぶ瑞季さんがいた
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