ようこそ片思い恋愛相談所へ!
「瑞季さん…」

返事がない

少し近づいて見ると瑞季さんは目を閉じていた

「瑞季さん…」

もう一度声を掛け、いつかの様に頬に手を伸ばす

もう少しというところでまたガシッと手首を捕まれる

でもあの時と違うのは

「アンタ、誰?」

という言葉ではなく

「やっと捕まえた」

だった
< 134 / 153 >

この作品をシェア

pagetop