ようこそ片思い恋愛相談所へ！

私が仕事に集中しようと気合いを入れていると

「あれ？アンタ名前なんだっけ？」

ガクッ…ちょっとへこむ

「……………昨日、履歴書渡しましたよね」

名前くらい覚えてよね

「確かこの辺に…あったあった」

デスクの上の山の様な書類の中から私の履歴書を見つけ出すと

「叶かぁ…いい名前だな」

って向けられた優しい笑顔に私は簡単に恋に堕ちた

さっきまでの必死の自制も虚しく一瞬で堕ちてしまった

ううん、もしかしたら初めて来た時に

眠っている彼を見た時からもう恋をしていたのかもしれない

こうして私の片思いは突然始まったんだ