ようこそ片思い恋愛相談所へ!
「そんな事、絶対できません」

「いいじゃん、難しく考えるなよ」

「そういう問題じゃないです」

何を揉めているのかと言うと…

例の記事の解決策として私の写真を新作のプロフィール欄に使うというのだ

ようは私を影武者にしたいらしい

「あなた、大した仕事もせず給料もらってて何か先生に恩返しをとか思わないんですか」

サイボーグ高砂が言う

「知り合いが見たら私だって絶対バレますよ

私の周りにも瑞希さんのファン多いし」

「だからハッキリと顔は出しません。第一あなたの顔ではイメージダウンに繋がります」

「そうだよ。オレだって本当だったら選ぶ権利あるんだぞ。だけどたまたまアンタが事情を知ってるからってだけで納得してるっつーのに」

「……………………」

何だろう、この打ちのめされたような敗北感

結局、二人に押しきられる形となった
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